やる気パーソン

広島・森下暢仁 「人生に遠回りはない」ことの証明【インタビュー】

2019.12.24

【高校生】【大学生】【社会人】
今、夢中になっていることはありますか?将来、やってみたいことはありますか?
これからの社会を生きていくためには、学力だけではなく個性を重視していくことも大切。例えば、興味をもったものをとことん突き詰めて、「○○といえばこの人」と言われるくらいになることも、人生に輝きをもたらす一つの方法なのではないでしょうか。
そこで今回、東京六大学野球の名門・明治大学でエース兼主将として活躍し、広島東洋カープにドラフト1位指名された森下暢仁投手に、一つのことを突き詰める生き方についてお話をうかがいました。

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森下 暢仁(もりした まさと)

【所属】    明治大学
【出身地】   大分県大分市
【ポジション】 投手
【身長/体重】 180センチ/74キロ
【投打】    右投げ右打ち
【生年月日】  1997年8月25日
【プロフィール】プロ野球ドラフト会議2019で広島東洋カープから1巡目指名を受ける。大分商業高校では3年生時にU-18野球日本代表に選出され、上位候補としてプロに注目されるも明治大学に進学。大学では1年生時から登板を果たし、通算で35試合に登板、13勝9敗防御率2.78の好成績。メジャーレベルの回転数をほこる最速155キロのストレートと、切れ味の鋭い変化球を武器に球界のエースを目指す。

 
 
 

カープの「18」の名に恥じぬよう

 

やる気ラボの勝部です。よろしくお願いします。
まずは、10月のドラフト会議で、広島東洋カープに1巡目指名されたときのお気持ちを教えていただけますか?

 

カープに指名していただいたときは、うれしい気持ちと同時に「本当にプロの世界でも通用するのだろうか」という気持ちでした。
喜びよりも「これからプロの舞台で結果を残すために頑張らなければならない」と、身が引き締まる思いが大きかったように感じます。

 

森下投手のように大学ナンバー1といわれるレベルの選手でも、「通用するんだろうか」と不安に思われるものなのですね。
すでに広島での入団会見を終えられましたが、心境に変化はありますか?

 

そうですね。プロ野球はトップレベルの世界ですから。
現在は、これからそういう場所で野球をするんだという自覚と覚悟をもって、日々の練習に取り組んでいます。

 
入団会見にのぞむ森下投手(写真提供:空のさん)
 

ファンは、森下投手が広島で活躍するのを心待ちにしています。
ファンの方に見てもらいたい森下投手の強みはどこですか?

 

持ち味は真っすぐです。空振りがとれる真っすぐ、打者が手を出せない真っすぐが自分の投球の魅力だと思っています。
スピンの量は結構意識するので、そこも含めもっと磨きをかけてプロでも直球で空振りがとれる投手になりたいと思っています。

 

カープは森下投手同様、直球の質で勝負するタイプの投手も多いです。
カープの印象はいかがでしょう?

 

野手陣・投手陣ともに、高いレベルでまとまっているチームだと思います。勝てる強いチームという印象ですね。

 

親交のある選手はいますか?

 

明治大学の先輩でもある野村(祐輔)さんと上本(崇司)さんとは、ドラフト会議の後に電話で少しお話をさせていただきました。「これから一緒に頑張ろう」という言葉をかけてもらいました。

 

2019年は5年ぶりのBクラスに転落するなど、カープにとって悔いの残るシーズンでした。即戦力としての呼び声高い森下投手の加入に、 ファンの期待は高まっています。改めて、エースナンバーである「18番」を背負う心境を教えてください。

 

佐々岡新監督や前田健太投手(現ロサンゼルス・ドジャース)をはじめ、偉大な先輩方がつけていた背番号なので、本当に重みのある背番号だと思っています。背番号18の名に恥じぬよう、これから頑張っていかなければいけないと改めて感じますね。

 
明治のエースから広島のエースへ(写真提供:明治大学硬式野球部)
 
 

大学でしか学べないことがある

 

森下投手は、U-18野球日本代表に選出され銀メダルを獲得するなど、 高校時代から全国的に有名な投手でした。大分商業高校で一緒にプレーされた川瀬選手(現福岡ソフトバンクホークス)や同じ高校日本代表の選手で、先にプロ入りした選手も多くいます。
森下投手自身、プロに進むべきか、進学をするべきかで心が揺れていた時期もあるかと思いますが、最終的に明治大学への進学を決断したきっかけはなんだったのでしょう?

 

実をいうと、最初は大学進学よりもプロに行きたいという気持ちのほうが大きかったんです。
しかし、明治大学の善波監督、坂本さん(誠志郎/現阪神タイガース)や柳さん(裕也/現中日ドラゴンズ)などをはじめ、OBの先輩方にも「一緒にやろう」と誘っていただき、考え方が変わっていきました。

 

どのように変化したのですか?

 

いろいろな先輩のお話を聞く中で、先輩方のもとで学びたいと思う気持ちがしだいに大きくなっていったんです。大学に進学しないと得られないものがあるんだと気づかされました。

 

実際に入ってみてどうでしたか?

 

技術的なものだけでなく、人間的に成長できたと思います。
主将を経験して得られたものや寮生活を通して学んだもの、多くの人との出会いなど、大学に進学したからこそ得られたといえるものは、本当にたくさんありますね。

 

どういった部分で人間的な成長ができたと感じますか?

 

視野が広くなり、周りを見る余裕がうまれました。
それまでは自分のことばかり考えていましたが、主将になって、「チームを勝たせたい」「チーム全体をよくしたい」と思うようになりました。

 

明治大学で得られた経験は、今後どのように役立ってくると思いますか?

 

プロに入っても、周りを見られる力は大切だと思います。
周りを見ながらプレーする余裕。これは、これからも大事にしていきたいですね。

 

森下投手にとって、大学進学は決して遠回りではなかったんですね。

 
進学して得られた経験は、かけがえのないものだった(写真提供:明治大学硬式野球部)
 
 

主将として「結果」で示してきた

 

明治大学では全日本大学野球選手権大会で優勝を果たすなど、エースとして活躍。さらには、主将としてチームを引っ張ってこられました。
その中で、つらい・きついと感じることも多かったのではないでしょうか?

 

試合で勝てないときは、主将としての責任を感じることもありました。
ですが、僕は他のメンバーや周りの方々のおかげで、練習に関してもピッチングに関しても、比較的のびのびやらせていただいたほうだと思います。

 

そうだったんですね。主将というと、自分のことだけではなくチームのことも考えなければならないので、ストレスがたまるイメージでした。

 

僕は、集中して練習できていない部員がいると結構注意するタイプなんですよ。「注意したら嫌われるだろうな」と考えて、あまり注意できない主将もいるかもしれませんが、僕はそんなことは考えませんでした。「自分が結果を残せば文句はないだろう」という感覚で、練習も試合もやってきましたね。

 

それは意外です!森下投手の甘いマスクから、てっきりおとなしい方なのかと(笑)
結果を残しているエースの、ストイックに野球に取り組む姿勢は、部員のいちばんのお手本ですね。

 

そうですね。ですから、常に結果にこだわることを意識してやってました。

 

行動でも結果でも語れる主将、とてもかっこいいですね。

 
結果を残せば周りもついてきてくれる(写真提供:明治大学硬式野球部)
 
 

本当にやりたいことを見極める

 

1月に入寮され、いよいよプロ野球選手としてスタートしますね。
森下投手のプロ1年目の目標を教えてください。

 

目標は開幕一軍、開幕ローテーション入り。そして新人王です。

 

最後になりますが、読者のみなさんに向けて、夢に向かって頑張るためのアドバイスをお願いします。

 

まずは、自分を見つめ直してみることが良いと思います。自分を見つめ直し、自分が本当にやりたいことは何なのかを考えてみてください。
何か新しいことに挑戦することを恐れず、新しい世界に踏み込んでいく勇気をもって行動すれば、きっと結果もついてくるはずですよ。

 

葛藤の末に大学進学を選んだ、森下投手ならではのお言葉ですね。
ありがとうございました。森下投手のこれからの活躍を期待しています!

 
 

 
 
 
 
 

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この記事を書いた人

勝部 晃多

やる気ラボの娯楽記事担当。日本温泉地域学会会員。全国温泉番付のオリジナル版を作成することをひそかに夢見ており、直近2年間で訪れた温泉地は30湯を越える。無類の野球好きでもあり、カープファン暦14年目を迎える今季は、15試合以上の観戦が目標。BCリーグにも食指を動かしている。Twitter:@kotakatsube

 
 
 

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