仕事・働き方

May J.の現在地とこれから「できないからこそやり続ける」【インタビュー】

2021.04.6

前向きでポジティブなメッセージが共感を呼び、幅広い世代から支持を受けている歌手のMay J.さん。今年でデビュー15周年を迎えます。長年にわたるその活動は、どのようなやる気に基づいているのでしょうか。May J.さんが歌い続けるやる気に迫りました。
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May J.(メイジェイ)

歌手。2006年ミニアルバム「ALL MY GIRLS」でメジャーデビュー。2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」の日本版主題歌(エンドソング)を担当し爆発的な人気を集めると、2015年には自身初となる日本武道館の単独公演を開催。日本・イラン・トルコ・ロシア・スペイン・イギリスのバックグラウンドを持ち、幼児期よりダンス・ピアノ・オペラを学び、作詞・作曲・ピアノの弾き語りをもこなす。圧倒的な歌唱力とパワフルかつ澄んだ繊細な歌声、そして前向きでポジティブなメッセージが共感を呼び、幅広い世代から支持を受けている。May J.公式ウェブサイトはこちら

 

 

 

 

歌うことが
自己証明だった


 

やる気ラボの勝部です。
本日は歌手のMay J.さんにお話をうかがいます。よろしくお願いします!

 

お願いします!

 

May J.さん、さっそくですが歌手になろうとやる気スイッチが入ったきっかけを教えてもらえますか?

 

私、実は3歳の時から「歌手になりたい!」と言っていたそうです(笑)

 

3歳、それは早い!

 

父の影響で家でたくさんのCDを聞いていたので、自然に歌が好きになったんですね。いつも、ディズニー映画の曲に合わせて歌っているような子でした。

 

May J.さんが音楽を始めたのは、家族の影響が大きかったんですね。

 

本格的にやる気スイッチが入ったのは、小学生の時に「アニー」というミュージカルを見た時のことです。
出演している子役たちが、すごく上手に大きな声で歌っていたんですよ。そんな彼らの姿を見て「私は何をしているんだ」と、居ても立っても居られない気持ちになったんです。「歌の訓練をしなきゃ!」そう思って、オペラを始めたのが8歳の時でした。

 

では、歌の練習を始めてからすぐに「これで生きていこう」と思われたのですか?

 

始めてからは、もう一直線ですね!歌うことにしか興味がない、という感じで…。ピアノや器械体操、ダンスなどもやっていたんですけど、自分が本当に極めたいと思ったのが歌でした。

 

なるほど。幼い頃から、その実力を存分に発揮されていたわけですね。

 

いえ、最初はすごくへたくそでした(笑)すごく小さな声で歌っていたし、人前で歌うのも恥ずかしかったくらいです。

 

でも、「MISIAさんのようにどかんと歌いたい!」みたいな、そういう願望だけは強かったので、いろいろなボイストレーニングに週2~3回くらい通っていましたね。

 

そんなに!忙しくてやめたいと思ったことはありませんでした?

 

それはまったくなかったですね。「1日でも早くデビューしたい!」という子だったので(笑)とにかく自分ができる限りのことをしようと、MTVでやっていた「アヴリル・ラヴィーンそっくりさんコンテスト」に応募したりだとか、本当になりふり構わずいろいろやっていましたよ。

 

また、私の周りには夢を応援して導いてくれる人がいたので、そういう人たちの存在も大きかったのかもしれません。

 

 

どうして、May J.さんはそこまで歌に熱中できたのでしょうか?

 

アイデンティティクライシスが影響しているかもしれないですね。

 

え?それはどういう意味でしょう?

 

中学生の時に、「私は誰なんだろう」という感情とともに「みんなと一緒じゃいやだ」という感情が芽生えたんです。「私のこのスタイルは誰にも崩させない!」という思いも強く、学校にメイクしたり茶髪にしたりして通っていました。

 

その一方で、すごくシャイな自分もいたんです。人見知りだし、人前でスピーチとかできるタイプでもなかったんですよね…。

 

ふむふむ。

 

でも、歌を歌っている時だけは自分を隠さずに出せる。歌は、私にとって、唯一の表現方法だったんです。自身の歌が、「自分と他人は違う」「私は私」ということを証明してくれることに気づいたんですよ。

 

May J.さんは、歌うことによってアイデンティティを確立していったのですね。

 

 

「悔しい」が
May J.の原動力


 

しかし、楽しいことばかりではなかったと思います。May J.さんは、歌の活動をする中で、落ち込んだりつらい思いをしたりすることはありませんでしたか?

 

18歳でデビューしたんですけど、夢と現実の差を痛感した時はつらかったですね。

 

というのも、デビュー前は「ライブをすれば盛り上がる」「みんなが歌ってくれる」という思いがあったのですが、完全に逆だったんですよ。まったく盛り上がらないし、誰も反応してくれない。ああ、ここからが本当のスタートなんだなと思いしらされました。

 

ギャップに苦しまされたのですね。

 

恥ずかしかったし悔しかったから、ライブが終わってトイレで1人泣くこともありました。でも、そういうところは誰にも見られたくないので、何事もなかったかのようにふるまう。そんな日々を送っていましたね。

 

そんな大変な時期があったとは…。

 

それでも、やめたいと思ったことは1度もありませんでした。先輩たちのライブを見て、私も頑張ればきっとあんな風になれると思っていたんです。

 

デビュー当時は、経験がまったくなかったから、とにかくライブをたくさんして経験を積むことが大切だと思いました。それで、週に3~4回くらいのペースで、年間108本ライブをやった年もあるんですよ!普段、クラブにいくことはないんですけどクラブも回ったりしましたね。

 

108本!?すごすぎます…。

 

私の原動力は「悔しさ」なんですよね。とにかく「できない」っていうのがいやなんです。

 

たくさんの経験を積んだことで、お客さんの乗せ方みたいなのが徐々にわかってきて、それまでは苦痛だったライブもだんだんと楽しくなってきました。やっぱり、何度もトライして恥ずかしい思いや悔しい経験を繰り返していくことが大切なんだと実感しました。

 

何度も繰り返すということは、歌手だけではなく勉強や仕事、様々なことの上達にも通じますね。

 

そうですよね。
そして長く一線で活躍するためには、もう1つ大切なことがあるとわかったんです。

 

え?なんでしょうか?

 

それは「やめない」ことなんですよ。
できないからやめるのではなくて、できるまでやめない。どんなことでも、ずっとあきらめずに続けてきたら自然にその道のエキスパートになれると思うんです。経験を積むということと重なってくるかとは思いますが、いろんな失敗をして、いろんな悔しい思いをして…そうすればどんどん強くなっていくじゃないですか。

 

そう考えると、私も絶対にやめられない。もちろんやめたいと思っているわけではないですけど、そういう気持ちはこれからも大切にしていきたいですね。

 

 

たくさんの経験を得た今、何がMay J.さんのモチベーションになっていますか?

 

ライブでしか味わえない高揚感ですね。今でも、ライブの初めは「どうしよう。歌えないかも」っていうくらいすごく緊張するんですけど、それを忘れさせて次のステージに連れていってくれるような瞬間がライブ中に時々あるんです。

 

それはどういったものなのでしょう?

 

歌っている時に「この瞬間やば!」みたいな、レコーディングではできないことをライブではできちゃったりするんですよ。お客さんと一体化しているような感覚とでも言うんですかね…。

 

その感覚を味わうと「頑張っていてよかったな」って思いますし、さらにその瞬間を味わうためにまた続けようって思えるんです。

 

やる気のサイクルがそこにあるのですね。

 

 

自分の可能性を試したい


 

2014年には、ディズニー映画「アナと雪の女王」の日本版主題歌を担当し、爆発的な人気を集めました。自身が音楽を好きになるきっかけでもあった、ディズニーの主題歌を担当する気持ちはどのようなものでしたか?

 

お話をいただいた時は、「ウソでしょ?なんで私が」という感覚でした。ディズニーのエンドソングを歌いたいというのは子供の頃からの夢だったので、最初は信じられませんでしたね。ディズニーは夢をかなえてくれるんだな、と。今まで頑張ってきたご褒美かと思いました。

 

 

最近はミュージカルにも挑戦されました。他にもベストアルバムの発売など、新しいことにもどんどんチャレンジされている印象です。

 

歌に関することだったら、何でもやってみたいという気持ちがあるんですよ。自分がどこまでできるのか可能性を試したい、そういった好奇心ですね。

 

いつまでも、「やってみたい!」という気持ちが大切なんですね。

 

また、お話をいただいたものは、断らないべきだと思うんです。
自分から「何かをやりたい!」と動くことはもちろんあると思うんですけど、向こうから来たものは自分が引き寄せているもの。より運命的なものだと思うので、そういったものにはこれからもどんどんトライしていきたいなと思っています。

 

 

言葉の端々から、May J.さんのやる気がビンビン伝わってきます。May J.さんは、やる気が出ないことってないんですか?

 

え~。私、やる気がない時めちゃくちゃありますよ(笑)ライブの予定がない時などは、モチベーションも上がらないですし、意識しないと家でもいっさい声を出さないですね。

 

でも、声を出さないと声帯の周りの筋肉がおちてしまうんです。スポーツや筋トレなどと同じで、少しでも休んでしまうとぜんぜん歌えなくなってしまう。だから、常に歌うようにしないといけないんですよ。

 

そんな時って、どうやってやる気を高めていますか?

 

私の場合は、他の人のライブ映像を見たり、ミュージックビデオを見たりしますね。他の方々のすごい作品を見たりすると、「やばい。私、今なにしてるんだ」と焦ります。それで、やる気が出るんですよね(笑)すごく単純な性格なんですけど、そういうことも大切だと思います。

 

自分も頑張らなきゃ!という思いがわいてくるのですね。
それでは、「やりたい仕事がみつからない」といった人はどうすればいいでしょうか?

 

そうですね。「やらなきゃいけない」という目線で探すのではなくて、どんなことでもいいので、今無心で熱中できるものを続けていくことが大切なんじゃないでしょうか。まずは、色々なことにアンテナを張る。興味のあることに1歩足を踏み出してみる、ということをやってみてほしいですね。

 

それでは最後に、May J.さんのこれからの目標をお願いします。

 

今年、デビュー15周年を迎えます。
このような状況でなかなかライブもできなかったのですが、ステイホーム期間を利用して作詞作曲にチャレンジしていました。実は今、曲がたくさんたまってきているので、今年は新しい楽曲を皆さんにお届けできたらいいなと思っています!

 

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May J. W BEST 2 -Original & Covers-

デビュー15周年イヤーの幕開けを飾るベストアルバム!
2015年発売の「May J. W BEST -Original & Covers-」以降の楽曲を中心にオリジナル、カバーの代表曲を収録。

DISC-1「Original Best」には、ゲームソフト『GOD EATER 2 RAGE BURST』エンディング・テーマとして発表され、ファン投票1位に輝いた「Faith」の日本語詞バージョンを初収録。
八代亜紀さんとのデュエットで話題になった「母と娘の10,000日 ~未来の扉~ duet with 八代亜紀」や、「ガンダム Gのレコンギスタ」オープニング・テーマ曲「ふたりのまほう」なども。
DISC-2「Covers Best」には、山下達郎さんの「RIDE ON TIME」や、平成を代表する中島みゆきさんの「糸」のカバーなどが収録されている。

 

ありがとうございました!
May J.さんの今後のご活躍を期待しています。

 

 

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この記事を書いた人

勝部晃多(かつべ・こうた)

やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。

 

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