仕事・働き方

松雪彩花が語るお天気キャスター論「この人が言うなら聞きたい」と思われる人に

2021.03.3

キュートなルックスと臨機応変な対応で高い人気をほこるウェザーニュースキャスターの松雪彩花さんに、お天気キャスターというお仕事を通して「やる気スイッチ」が入る瞬間についてうかがいました。

 

 


 

 

松雪彩花(まつゆき・あやか)

1991年9月6日生まれ。埼玉県さいたま市出身。気象キャスター。2013年、ウェザーニュースキャスターオーディションに応募。最終選考6名に選出後、一般投票により第1位を獲得し第7期SOLiVE24キャスターとなる。キュートなルックスと臨機応変な対応で高い人気をほこり、SNSのフォロワーは9万人超え。「あやち」のあだ名で親しまれている。松雪彩花オフィシャルブログはこちら

 

 

 

 

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やればやるほど
天気や季節が好きになる!


 

やる気ラボの勝部です。
本日はウェザーニュースキャスターの松雪彩花さんにお話をうかがいます。松雪さん、本日はよろしくお願いします!

 

よろしくお願いします!

 

初めに、松雪さんが気象キャスターのお仕事を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

 

小学生の時から、国語の時間の丸読みや音読など、言葉を口に出して読むのが大好きだったんです。だから昔から、言葉を伝えるようなお仕事につきたいと漠然と考えてはいたのですが、それがお天気キャスターだということには気づきませんでした。

 

「この仕事をやりたい!」と思ったきっかけは、たまたまキャスター募集の広告を見たことですね。大学3年生の時に、もともと使っていたウェザーニュースのアプリでキャスター応募要項を見つけ、「私がやりたいことってこれかもしれない」とスイッチが入ったんです。その時の募集は、4年生の卒業見込みの人だけだったのですが、「きっと来年もあるに違いない」と信じて待って、実際に募集がかかったところで即応募しました。

 

ものすごい熱意をもって入社されたのですね!
でも、キャスターって文章を読むだけではないですよね。具体的なお仕事内容を教えてもらえますか?

 

ウェザーニュースでは、基本的に1人のキャスターが1日3時間の生放送をすることになっています。出社後、お天気の原稿を自分で作成し、その日に出演する予報士さんと天気の文脈を確認して、番組の打ち合わせ。実際に生放送をした後は、「ここの流れが悪かった」など、番組の振り返りをします。
これが、だいたいの1日の流れです。

 

原稿を自分で作成して、3時間の生放送…!かなりの長時間ですね。

 

これがやっているとあっという間なんですよ。配信の時間が足りなくなってしまうということもしょっちゅうです。

 

というのも、ウェザーニュースではエリアを限定するのではなく全国のお天気をまんべんなく見ていくので、かなりの時間がかかります。また、お天気だけではなくて、季節の美しさやライフスタイルを話すコーナーもあるんですよ。私の場合は、食べ物の話で時間がオーバーしてしまうことも多いんです(笑)

 

 

口下手な僕からしたら、3時間もしゃべり続けるのは苦行でしかありません。そのスキルが羨ましいです!

 

私も本来、人前で話すこと自体は苦手なんですよ。グループでいても率先して話すようなタイプの人間ではないですから。
だけど、お天気とか季節の美しさとか、自分が魅力を伝えたいと思うことがあると、どんどん言葉が出てくるんです。逆にお天気が荒れている日は、その危険性を伝えたいとか…そういう気持ちが止まらなくなるんですよね。

 

 

松雪さんは、どうしてそこまで天気への愛が深いのでしょうか?

 

キャスターになる以前は、天気のことが好きだと思ったことはなかったんですけど、今は夢中ですね(笑)
振り返れば、私の場合、入学式とか大切なイベントごとを思い出すときに、関連して必ずその日の天気を思い出します。それくらい、天気は生活に密着しているんです。天気は誰もに関係していることですし、共通の話題。そう考えると、天気のことが昔より好きになりました。

 

どんな人にでも話せる話題というのは貴重です。でも、素人から見たら天気って晴れ・曇り・雨の3種類くらい。正直、飽きることはないですか?

 

確かに「毎日お天気のことばっかりやって楽しいの?」って言われることもありますけど(笑)
でも、同じ天気の日なんて一日たりともないですし、気温も空の表情も陽の沈み方も毎日違うんです。また、経験値がたまると伝えたいことが増えていくんですよ。「去年はこうだったけど、今年はこうだね」という比較もできますし、天気って奥深いんです!

 

なるほど。

 

また、このお仕事を始めてから自身の生活が変わりました。ちょっとチープな言い方になっちゃうんですけど、ウェザーニュースキャスターになったことで前より丁寧な生き方ができるようになったんです。

 

例えば、今ちょうど桜のプロジェクトが始まったところなんですけど、桜ってふつうはお花見で、咲いてるときにしか見ないじゃないですか?でも、ウェザーニュースは、つぼみから開花までずっと見守るんです。毎日同じ場所に足を運んで撮影していると、少しの変化に気づいてうれしくなる。「地球と一緒に生きてるんだなぁ」ということを実感できるんです。

 

普段、何気なく見過ごしてしまっている小さな幸せ。天気や季節に寄り添えば、そういったものに出会えるということですね。

 

 

 

双方向で作る
より良い天気予報


 

松雪さんといえば、どんなことがあっても落ち着いた対応が素晴らしいです。

 

 

 

どうやったら、松雪さんのように緊張せずに落ち着いて行動できるのでしょうか?

 

今でも、番組前には緊張しています!でも、緊張したときの自分の癖がわかっていれば、直すことができるんですよ。私の場合は緊張すると早口になってしまうので、「とにかくゆっくり喋る」「余裕を持って焦らない」「3秒くらい黙っても大丈夫」。そういったことを心がけるようにしています。

 

また、ゲストをお招きした特別番組は、初対面で間の取り方がわからないとか、生放送なのでなにがおこるかわからないとか、いろんな心配事があるんです。いちばん怖いのは、時間が余ってしまうこと。だから、「絶対そんなに使わないでしょ!」というくらい質問事項をいっぱい用意しておいて、なるべくお話ししていただけるように、なるべくキャスターとして恥ずかしくない番組をつくれるように、事前準備はけっこうするようにしています。そうすることで、気持ちが落ち着くんです。

 

落ち着いた対応の裏には、綿密な事前準備があったのですね。

 

あとは、常に心に余裕を持つようにしています。穏やかな天気を伝えている時でも何かのコーナーで大笑いしている時でも、いつ地震が起きるかわからないですし、いつどこかの地域で警報がでるかわからないので、心のどこかに次に何が起こってもいいようにスペースをとっておくという感じです。集中していないというわけではないですけど、常に頭の中に次に何をしゃべろうかとか、次のコーナーのことを考えてトーンを変えていこうとか、わりと次のことを考えながら行動することが多いかもしれません。なにより自分が慌てちゃいけないですし、少しでも落ち着いて情報をお伝えすることが大切ですので。

 

さすがです。しかし、常に気を使っている状態。疲れてしまうことはないのでしょうか?

 

どうしても大きな災害がおきたあとは、その情報を多く取り上げなければいけないので、疲れがたまることもありましたし、投げ出したくなったこともありました。

 

でも、そのことを友人に相談したときに言われたんです。「今がいちばん彩花が求められてるときじゃん!」って。その時に「確かにそうだ」って、ハッとしたんです。穏やかな日でも天気予報を見ることはあると思うんですけど、いちばん求められているのは災害時や荒天時。そういうときこそ、落ち着いて的確な情報を皆さんに伝えることが私の仕事なんだと気付かされました。

 

有事でも、落ち着いたキャスターを見れば安心できますものね。

 

そうですね。そういった意味では、何か嫌なことがあって落ち込んでいると、表情や仕草ですぐに視聴者に伝わってしまう。だから、私も気持ちが落ち込んだりすることはあるんですけど、人前にでるお仕事なので落ち込んでる暇はないんです。

 

また、私の場合はなにか結果が出なくても、「悲しい」という気持ちより「悔しい」といった気持ちの方が大きいんです。だから、「次回同じような番組があったらその時にやってやるぞ」となるんですよね。それで次にできたときに、「よし。これが私ですよ!」って思って終わるみたいな(笑)そういう気持ちの切り替えを大切にしています。

 

 

松雪さんが、ウェザーニュースのキャスターをやっていて良かったと感じる瞬間を教えてください。

 

普通の天気予報だとキャスターが伝えて終わりだと思うんですけど、私たちの番組だと実際に見ている人たちがコメントしてくれたりだとか、双方向でより良い天気予報を作っていけるのを実感できるのが魅力的です。

 

どのようなコメントがやる気にさせてくれるのですか?

 

「気象情報が役に立ったよ」という視聴者さんのコメントももちろん嬉しいんですけど、ツイッターのDMやお手紙をもらうこともあって、中には「松雪さんの番組に対する姿勢に勇気づけられた」とか「松雪さんの姿を見て落ち込んでいたけど元気が出た」みたいな言葉をいただけることもあるんです。そういうのを見ると、私だから伝えてる意味があったんだと思えますし、誰でもいいわけじゃないんだよって言われている気がして、「やりがいがあるな」「やっていてよかったな」とやる気が出てきますね。

 

視聴者と松雪さん、お互いにやる気を与えあえる存在って素敵ですね!

 

 

この人が言うなら!
そう思われる人間に


 

ここまで、気象キャスターという仕事の魅力をたっぷりと話していただきました。これからキャスターを目指したいという人たちにアドバイスをもらえますか?

 

このお仕事は自分自身の経験を話す機会が多いので、とにかく何でもやってみることが大切だと思います。好きなことと嫌いなことを線引きしてしまうと、自分の中の可能性や世界を狭めてしまいますから。

 

私も「これをやっておいたら番組に役立つかもしれない」と思って、どんなことでも挑戦するようにしています。スキューバダイビングとかスカイダイビングとか、そば打ち体験をしたりだとか(笑)あとは、元々運動が大嫌いだったんですけど、なんとなく始めてみたらすごくはまってしまって…!本当に何があるかわからないですし、なんとなくから未来が変わることってあると思うので、いろんなことを経験することが大切だと実感しています。

 

それは、「やる気が出ない」「やりたいことがみつからない」といった悩みを抱えている読者の皆さんにも言えることですね。

 

そうですね。自分が好きだと思うものって、それまでの経験にあるとは限らないですから。なんとなくから楽しみながら、見つけていけばいいと思います。

 

やる気が出ない人たちは、やっぱり切り替えが大切だと思います。ひとつのことだけを考えず、いろんなことにチャレンジしながら切り替える気持ちを養っていければいいと思いますね。

 

それでは最後に、松雪さんの今後の目標をお願いします。

 

「松雪さんが言うんだったらちゃんと聞こう」とか「そうしてみよう」って思われるようなキャスターになりたいです。
防災減災の視点ってとっつきにくいものですし、突然知らない人に言われても「そんなの知らないよ」って思うかもしれません。そういった意味では、普段から、視聴者さんと密接な関係を築いていければと思っています。

 

身近な人の声は届きやすい。確かにその通りですね。

 

そのためには、まず自分が魅力的な人間になること!いろいろなことを経験して経験値を増やしていきたいですし、「あの人の生き方って好きだな」って思ってもらえるような人間になりたいですね。

 

入り口はどこでも構わないんです。まずは私自身を好きになってもらって、そこから「お天気が好きになった」とか「しっかりと備えようと思った」とか、いろんなことに興味を持ってもらえたらと思います。

 

ありがとうございました!
松雪彩花さんの今後のご活躍を期待しています。

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人

勝部晃多(かつべ・こうた)

やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。

     

                

 
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