仕事・働き方

『秘密結社 鷹の爪』作者・FROGMAN「やる気なんて一度もなかった」

2020.02.19

人気アニメシリーズ『秘密結社 鷹の爪』の作者であり、声優業や映画監督などでも活躍するFROGMANさんにインタビュー。「やる気」の出し方についてうかがうと、衝撃の答えが返ってきました。
 
 

 
 

FROGMAN

【本名】     ⼩野亮
【⽣年⽉⽇】  1971年4⽉9⽇
【出⾝地】   東京都板橋区
【職業】    映像クリエイター、声優、監督
【プロフィール】長年、実写映画・ドラマの世界に籍を置く。2006年DLE入社。2007年9⽉より取締役就任(現任)。2006年に「秘密結社 鷹の爪」を地上波で発表した後、テレビ・映画シリーズを次々と公開。独自の世界観とプロデュース⼿法が⼈気を呼び、「島耕作」シリーズ、「天才バカボン」等の有名原作のパロディ化によるリプロデュースにも従事。ラジオパーソナリティ、松江市観光大使など、その活動は多岐にわたる。

 
 
 

スター・ウォーズを自作!
遊園地より遺跡!の少年時代


 

さっそくですがFROGMANさん。
FROGMANさんはどうして、映像を作り出す職業につきたいと思ったのですか?

 

映像に興味を持ったのは⼩学6年生のころですね。
『スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの帰還』を見て、ガツンとやられたのがきっかけでした。「自分でスター・ウォーズを作ってみたい・・・!」、そう思ったんですよ。

 

自分で!

 

親父から8ミリフィルムカメラを貰い受け、紙粘土でC-3POやR2-D2の⼈形を作り、プラモデルの部品を寄せ集めて宇宙船を作り、自室にこもって映画づくりに没頭しました。

で、結果は・・・・・・・・・

 

結果は!?

 

⼤失敗!
なにせカメラの知識も何もないのに作り始めたから、ピントも絞りもデタラメ。出来上がった映画は、ひどく暗くてボケボケでした。

 

あらら(笑)
でも、小学6年生で映画を自作しようなんてすごい試みです。

 

失敗はしましたが、その経験が「どうして駄⽬だったんだろう?」のきっかけになり、何度も繰り返しているうちに少しずつ学んでいくことができました。

 

失敗は成功の母。僕だったら、ダメだった時点で諦めてしまいそうですが(笑)

 
いかにして失敗から学べるか
 

FROGMANさんの作品に「しまねけん(島根県)」が多く登場する理由も、子ども時代の影響が大きいのだとか。

 

そうなんです。
私は子供のころから歴史が好きで、親にねだって遊園地よりも遺跡を見に行くような少年でした

 

珍しい少年ですね(笑)

 

特に島根は“⽇本のはじまり”に関する莫⼤な遺跡や遺物、伝承や伝説が乱雑に積み上げられているようなところ。それを一つ一つ自分の⽬で確かめて、当時のことを想像するのがとても楽しいのです。
夢想家な自分にとって島根はイマジネーションを刺激してくれるところですし、「もっと広く知られたらいいのに」と思って作品に登場させているんですよ。

 

だからあんなに作中に「しまね※」が出てくるんですね!
いつも『秘密結社 鷹の爪』の吉田くんが自虐しているのが、おもしろくて大好きです(笑)

※【関連記事】「しまねのネタ本」はこうして生まれた!島根県広報室がユニークな取り組みをおこなう理由

 
 
 

業界のクズが
奥さんに救われた!?


 

そんな歴史・映像作りが大好きだったFROGMANさんですが、映像クリエイターとして結果が出るまでには時間がかかったと聞いています。フリーランスとして下積み期間もあったと思いますが、「やる気」を失いかけたことはないんですか?

 

『秘密結社 鷹の爪』を⽣み出すまで16年かかりましたが、その間にやる気だったことなど、1年もありませんよ。

 

え・・・?

 

「業界にいる俺カッコいい」くらいの浅い動機しか、続けた理由は見つかりません。当時、監督を目指してると言ってましたが、「忙しい」とか「やるのは今じゃない」とか、あまり根拠のない理由を盾にして、やらない自分を正当化してばかりいました。

 

ええ・・・?

 

一方で、自分より若い監督が注⽬されると、嫉妬から陰で悪口を言うような典型的な業界のクズでしたねぇ。

 

えええ・・・?(まるで、ぐうたらな鷹の爪団のようだ・・・)

 
油汚れなどを食べて生活するぐうたらな団員たち(引用:dアニメストア 株式会社DLE「秘密結社 鷹の爪 GT」)
 

そんな自分を劇的に変えたのは「奥さん」でした。

 

何があったのでしょうか?

 

私の能⼒を尋常じゃないほど高く見積もり、こちらが恐縮するくらい励ましてくれましたんです。
結局私は、自分の能⼒を自分自⾝でも信じられていなかったんですね。他⼈の声援はやる気スイッチですよ。

 

確かに・・・!
僕も、素直にほめてもらえるとやる気が出てきます。そんな周りの存在って、ありがたいものなのですね。

 
 

唯一無二の作品たちは
どうやって生まれた?


 

FROGMANさんといえば、「フラッシュアニメ」(現在の名称はアニメイト)ですよね。有名になった今でも、フラッシュアニメにこだわる理由って何ですか?

 

フラッシュアニメにこだわるのは、そのアニメ制作ツールがとても優秀だからです。絵をかいて、着色して、アニメーションして、編集も出来て音楽や効果音も付けられるソフトって、他にはあまりないんですよ。

 

なるほど。
ではどうして、アニメの制作だけでなく、声優や脚本などのすべてを、FROGMANさんご自身が担当されているのでしょうか?

 

機能がオールインワンなので、あえて分業せずに一⼈でこなした方が、圧倒的に作るのが速い。「速さ」は「安さ」になり、安さは多くのニーズを呼ぶんです。

 

先日は『秘密結社 鷹の爪』と警察庁のコラボも発表されました。いろいろな企業とコラボするなど、今や引っ張りだこですもんね!(参考:【鷹の爪】秘密結社 鷹の爪団がなんと『警察庁』とコラボレーション!

ところで、FROGMANさんのユニークな発想ってどこから生まれているのですか?

 
 

ユニークな発想の源・・・。う~ん、なんでしょう・・・。
7⼈兄弟の7番⽬というのが一番の理由でしょうか。いつも冗談ばかり言い合う兄弟でしたから。

 

7人兄弟!すごい!
とても楽しい兄弟だったのが想像できちゃいます。

 
鷹の爪団のような兄弟だったのでしょうか。筆者も団員になりたい・・・
 

FROGMANさんが、自身の作品の中で特に気に入っている作品はなんですか?

 

一番好きな作品は、もちろん『秘密結社 鷹の爪』。そして『古墳ギャルのコフィ―』、『京浜家族』という作品です。
古墳ギャルのコフィ―は、前方後円墳の女子高⽣が主⼈公で、周りの友達もみんな古墳と言う高校で繰り広げられるシュールな学園コメディです。

 

「ダメよ!中の人が落ちちゃう!」というギャクには爆笑しました。

 

歴史好きな自分としては、何を作っても楽しい作品でしたね。
京浜家族はあまり知られてないですが、主⼈公のト津川聡というキャラクターが自分の内面を投影していて楽しかったです。

 

FROGMANファンは必見の作品ですね!

 
個性的な古墳たちが登場する(引用:dアニメストア 株式会社DLE「古墳ギャルのコフィー」)
 
 

慌てる必要は無い
学んで備えよ


 

最後になりますが、「やりたいことが見つからない」「進路に困っている」といった悩みを抱えている読者のみなさんに向けて、夢に向かって頑張るためのアドバ イスをお願いします。

 

⼈⽣始まったばかりの若者が、数年で進路なんて決められるもんじゃありません。慌てる必要なんか無いですよ。
大事なことは、「今学んでいることが役に立たないと感じても、学ぶ⼤切さを知ること」だと、私は思っています

 

FROGMANさんが、失敗から学び続けたようにですね!

 

進路に迷っている人たちは、今はどんな状況に追い込まれても⼤丈夫なように、備えていたら良いんじゃないでしょうか。

 

「備え」ですか?

 

そうです。
これからはプログラミングやITの知識、それと語学⼒は、会社に勤めようが、映画監督になろうが、農家になろうが、その後の⼈⽣を⼤きく左右すると思います。ちなみに私も最近、英会話とプログラミングの勉強をしていますよ!

 

これからに備えて常に学ぶことを忘れない、ですね。
FROGMANさん、とてもためになるお話をありがとうございました!

 
 
 
 

 

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この記事を書いた人

勝部 晃多

やる気ラボの娯楽記事担当。日本温泉地域学会会員。全国温泉番付のオリジナル版を作成することをひそかに夢見ており、直近2年間で訪れた温泉地は30湯を越える。無類の野球好きでもあり、カープファン暦14年目を迎える今季は、15試合以上の観戦が目標。BCリーグにも食指を動かしている。

 
 
 

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