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【文喫の選書サービス】選書のプロが挙げた「やる気の出る本」とは?

2020.03.2

「本を読もう!買おう!」と思い立った時、どこで本を買いますか?どうやって本を選びますか?機械的な「おすすめ」では読む気が起きないかもしれませんね。六本木の「文喫」には人の手でおすすめすることにこだわった「選書サービス」がありますよ。

ネットショッピングが発達した昨今、本もスマホからポチっと購入する人が増えてきました。確かに便利ですし、目当ての本がある場合はそれでいいかもしれません。

しかしどうでしょう?
「こんな感じのものが読みたいけど、何がいいんだろう?」と漠然としている時は、ネットから「これだ!」というものを見つけることは難しいです。これだと思って買ってみても「失敗だった」なんてこともありますよね。

六本木にある書店「文喫」には事前予約制の「選書サービス」があり、希望に沿った本を丁寧に提案してくれます。

文喫が届ける「あなたへのおすすめ」

店長の伊藤晃さん

文喫は「入場料のある本屋」とオープン当初から話題の本屋さんです。「よーし今日は本にどっぷり浸るぞ!」とぜひ気合を入れて訪れてもらいたい空間ですが、「選書サービス」を利用する場合は、来店の3日前までに電話連絡しておくとスムーズです。

申込時に、希望するテーマやジャンル、その本を読むシーンなどを伝えると、後日来店した際に10冊のおすすめ本を紹介してくれます。おすすめ理由が手書きされたメモも付いてきますよ。

文喫
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
アクセス:東京メトロ日比谷線・大江戸線六本木駅 3・1A出口より徒歩1分
営業時間:9:00~23:00(L.O.22:30) ※3/1より22:00まで(L.O.21:30)となります。
電話番号:03-6438-9120
入場料:1,500円(税別) ※土日祝は1,800円(税別)
選書料:1000円(税別)
HP:https://bunkitsu.jp/

※【関連記事】至れり尽くせりの空間「文喫」

店長の伊藤さんにこれまでの選書エピソードを聞いたところ、カナダ旅行に初めて一人で行くという女性には、ガイドブックだけでなく一人旅を勇気づけるような啓発書を選び、サークルの合併化を控えているという大学生団体から「議論するための本を」との要望があった際には、部室づくりに役立つようにレイアウトに関する本を選んだそうです。

サービスは好評で、リピーターも続出しているとのこと。伊藤さんいわく「スタッフの選書センスを気に入っているお客様もいる」のだとか。

機械的なカテゴライズでは成し得ない、一人ひとりに合った本を、スタッフの嗅覚により紐づける。独創性あふれる手間ひまかかったおもてなしが利用者の心をわしづかみにしています。

 

3万冊から「あなたのための本」を選んでくれる

文喫がおすすめする「やる気の出る本」

今回、やる気ラボもその巧みな選書を体感してきました!「やる気の出る本」を伊藤さんに選んでいただきました。

「やる気になれないっていうのは、生き物としての力が弱っているということだと思うんですよね」と伊藤さん。「そういう時は自然に還って、生き物としての力をもう一度取り戻すのはいかがでしょうか?と提案する本なんです」と、『生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで』を紹介してくれました。

 

『生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで』 カシオ計算機株式会社/監修、 株式会社Surface&Architecture /編集  オライリージャパン 2018年7月刊

やる気になれない背景を突き詰めておすすめしてくれた本書は、「川に入って石を積みましょう」など、 33人のスペシャリストによるあらゆる自然にふれる体験が記されています。

これを勧められた時「最近川に入って石を積むことってしました?」と聞かれてはっとしたやる気ラボスタッフでしたが、みなさんはいかがでしょうか。この本は自然の一部である自分を思い出させてくれ、 自然に還る中からやる気を起こそうと思わせてくれる一冊です。

「自然に還る」というと大ごとのように思うかもしれませんが、 日常生活の中で実践しやすい「魚の骨を注意深く観察してみる」なども載っていますよ。伊藤さんいわく、編集力やデザインも魅力的でポイント高いとのこと。

「やる気が出ない」「なんだか弱っている」と感じたら、この本を読んで、自然体験を試してみてくださいね。

意表を突く、でも希望に沿う本に出会える

やる気がテーマの本というと、サクセスストーリーが書かれた自叙伝などが思い浮かびそうなところですが、今回、自然体験のアイデア集という意外な一冊に出会わせてもらいました。やる気ラボスタッフも「なるほどー!」と感服です。

自分ではなかなか選ばない、でも「こういうの読みたかったんだよなあ」という本に引き合わせてくれるのが文喫の選書サービスです。

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この記事を編集した人

ほんのまともみ

やる気ラボライター。様々な活躍をする人の「物語」や哲学を書き起こすことにやりがいを感じながら励みます。JPIC読書アドバイザー27期。

 
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