新納一哉さん、ゲーム開発にかける想い「やりたい気持ちに、ウソをつきたくない」
2020.07.29
生活・趣味
2023.05.2
紫苑(しおん)
1951 年生まれ。地方新聞社勤務を経てフリーランスに。コロナ禍で仕事と貯金がなくなり、月5万円の年金だけで暮らす生活をスタート。69歳で始めた節約ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」で、美味しく健康にいい月1万円レシピやリメイクおしゃれ、百均DIYなど、お金を遣わなくても楽しめる工夫の数々を紹介。新聞、雑誌、テレビなどから注目を集め、反響を呼ぶ。2022年7月に初の著書『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』(大和書房)を上梓。8万8000部突破のベストセラーに。少ない収入でも安心して暮らせる生活スキルを日々発信している。
Blog:ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫
Instagram:sionn0328
――初めての著書『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』が8万8000部を突破されたそうですね。おめでとうございます!
ありがとうございます。びっくりですよね。誰も読まないんじゃないかと思っていましたから、本人が一番びっくりしています(笑)。
――「やる気ラボ」は、おもに20〜30代の方々に読まれているメディアなのですが、若い世代でも将来が不安な人は多いようです。老後資金として2000万円が必要なんて話もありましたよね。
ありましたね〜。私もすごく不安になりました。だけど心配しなくても全然大丈夫ですよ。
私は、月5万円の年金だけでも楽しく暮らしていますから。
――はい。ですから本を読ませていただいて、すごくホッとしました。まずはその節約生活を始めたきっかけから教えていただけますか?
きっかけは、コロナですね。恥ずかしい話ですけど、私はお金について考えることが苦手で、この歳になるまで、老後や年金についてちゃんと向き合ったことがなくて。将来に対する漠然とした不安はいつもありましたけど、そこから目を背けて生きてきてしまったんですね。
ところがコロナ禍になって、仕事も貯金もなくなって、年金はわずか月5万円。そんな自分の現実と向き合わざるを得なくなってしまって…。そこからですね。
――紫苑さんは、新卒で地方新聞社に入社後、20代で会社を辞めて、その後はフリーランスとして働きながら、シングルマザーとして2人のお子さんを育ててきたそうですね。
そうですね。フリーランスですから収入は常に不安定ですし、子どもが育つまでには1000万円とか2000万円が必要と言われていた時代です。2人の子どもを育てあげるまでに一体どれくらいかかるのか、考えるだけでも気が遠くなって、お金について考えることから逃げていたのだと思います。
それでも何とか子どもを育てあげて、60歳を過ぎてからは古い公団住宅に1人で住んでいたのですが、家賃を払うのがだんだん負担になってきて。あまりの不安で夜眠れなくなってきて、悩んだ挙句、64歳で貯金をはたいて築40年の中古住宅を購入したんです。
一軒家なら家賃も管理費も修繕積立費もいらなくなると思ったんですけど、その代わりに貯金がほとんどなくなってしまいました。
それでも細々ではありますが仕事が続いていたので、息も絶え絶え、どうにかやっていたのですが、そこにコロナです。仕事がなくなって、わずかに残してあった貯金もどんどん目減りしていきます。
これはどうにかしなきゃいけないと思って、69歳にして初めて自分の現実…月5万円の少ない年金と向き合って、これだけで生活していく方法を考えました。
――月5万円の年金だけで生活するのは、普通に考えるとかなり難しそうな気がします。
ですよね。私も最初は、「月5万円で暮らせる」とは思っていなかったです。家賃がなくなったとはいえ、公団に住んでいた頃は、毎月17万円くらい生活費がかかっていましたから。
それでもやるしかない。まず大事だと思ったのは食事でした。これからも元気に生きていくためには、安くて、美味しくて、栄養のあるものを食べなきゃいけない。節約してごはんを食べないとか、質素な食事にしちゃうのはダメだと思ったんです。まあ質素は質素なんですけど(笑)。
そこで参考にしたのが、シニアではなく、若い人向けの本でした。私も若いころ地方から上京してきましたが、学生のひとり暮らしって食費も生活費も安かったじゃないですか。
そういう本を読んでみると、学生に限らず、派遣やアルバイトで働いている若い人たちも、お弁当を持っていったりして、月1万5000円とか2万円の食費でやってらっしゃることがわかってきました。
それなら、シニアはお弁当もいらないし、もっと安くできるかもと思って、月1万円の食費を目指すことにしたんですね。
――すぐに実現できました?
ダメでした。鶏のむね肉とかブロッコリー、あと旬の野菜は安いので、最初はそういう食事ばかりしていたのですが、やっぱり1万円を超えてしまいます。それで改めて食費を見直してみたら、一番多いのは、お菓子代だったんですよ。私、お菓子中毒なんです(笑)。
お菓子って100円、200円しますよね。一回買い物すると500円になったりして、1ヶ月で3000〜4000円になったりします。食べ始めるとやめられなくなるし、ごはんも食べられなくなるから身体にも悪い。ですから、これが第一の使命でしたね、お菓子をやめることが。
お菓子をやめたら食費が4000円くらい下がって、月1万円前後の食費でやっていけることがわかってきました。これが大きかったです。生命保険とかも全部やめて、無駄な出費をすべて見直したら、月5万円の年金だけでやっていけることがわかってきました。
――おおーっ、本当に月5万円で生活できるのですね!
そうなんですよ。本はほとんど図書館で借りています。今は毎月5万円弱を目標にして、余った分は貯金しています。これはお金を貯めることが目標ではなくて、不安をなくすためですね。
この節約生活を始めてみたら、私には快適だったんです。安い食材を工夫して、好きなものを好きなように食べる。服は昔買ったものをリメイクする。お菓子も自分で作るようになりました。ケーキやクッキーも30円ぐらいで作れるんですよ。
何より良かったのは、月5万円でやっていけることがわかって、お金の心配や将来の不安がなくなったこと。私は72歳になりましたが、今が一番幸せですね。
――その後、NHK「あさイチ」に出演されたり、新聞・雑誌などのメディアにもたくさん登場されるようになりました。注目されるきっかけは何だったのですか?
69歳で節約を始めたときに、「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々」というブログを始めたことですね。この節約ブログを新聞社の人が見つけてくれたんです。
それまでも10年近くブログはやっていたのですが、そのときは着物について書いていました。着物が大好きで、プチプラとはいえ桐ダンスが壊れるくらい集めていたものですから、「1000円で買いました。着物ってそんなに高くないですよ〜」みたいな感じで。
節約生活を始めてからは、その繋がりで作った料理やかかった食費をアップするようになったんですけど、もともと少ないアクセス数がさらにぐっと減ったりして。
――最初はあまり受けなかった?
みなさん、ブログやSNSで美味しそうな料理を紹介されているじゃないですか。私のブログは「かかった食費は80円」とか「イワシは8尾で200円」とか、そういう節約ごはんですから(笑)。
自分でも「こんなことをアップして誰が見るんだろう?」と思っていたのですが、「それでも書きまーす」みたいな感じで日々続けていたら、ある日、東京新聞から取材依頼が来たんです。
人生100年時代ということで、少ない年金で暮らしているシニアを探されていて、そういう人はたくさんいるけれど、具体的な数字を出している人がほとんどいないと。
実際、私も節約の参考にしようと思っていろんな記事を見ましたが、具体的な数字が出てないんですよね。だから年金がいくらで、どういう生活をしているのかわからない。多い少ないって主観ですから、年金15万円でも少ないと感じる人もいるわけじゃないですか。
私のブログは、年金月5万円という具体的な数字も書いていましたし、顔も出していたので、信用性があると思われたみたいです。
――紫苑さんは、年金の額を公表することや、顔出しをすることに抵抗はなかったんですか?
もともとやっていた着物ブログは顔を出すのが一般的でしたし、身内みたいな人しか見てなかったので、節約ブログも一般の人は誰も見ないだろうと思って気にしていなかったんです。
なので、東京新聞の人は「すごい探した」と言っていました。検索エンジンって、アクセス数が多いものが上位に来るじゃないですか。私のブログはアクセス数が少なかったので、検索しても全然出てこなくて、見つけるのにすごく苦労したって言っていました(笑)。
――なるほど(笑)。でもその記事がきっかけでメディアから注目されるようになったのですね。
そうなんです。東京新聞に載って、とてもよく書いていただいて。それから週刊誌とかいろんな雑誌に載るようになって。一番大きかったのはYahoo!ニュースでした。
でもね〜コメント欄ですごい叩かれたんですよ。「5万円で生活できるわけないだろう」とか「何を食べているんだ」とか「政府の回し者か」とか。
――ひどい…。
ねえ、すごいよね、ネットって。それは節約ブログを始めたときも実は一緒で、「月1万円の食費なんて無理だ」とか、いろんなことを書かれるので結構うんざりして何度もやめようと思ったんですよ。
だけど別に人のためにやっているわけではないし、そんなのどっちでもいいやと思って続けていたら、出版社の人から「本を出しませんか?」って話をいただいたんです。
本を出すのって普通はブログ登録者が10何万人とか、そういう人ですよね。私のブログは3000人とかそれくらいでしたから驚きましたし、最初はすごく迷いました。「誰が読むんだろう」と思って。
なんですけど、とにかくいろんなことを言われるので「別に嘘を書いているわけじゃないから、ちゃんと見てください」と伝えたいと思って、本を出す気持ちになったんです。
――心ないコメントに対して、きちんとした事実を伝えたいと。
そうそう、だって悔しいでしょう? 本当のことなのに。
――それが結果的にベストセラーになって大反響を呼びました。今どんなお気持ちですか?
自分自身がどうこうというより、収入が少なくても幸せに生きている人がいることを知ってもらえて良かったです。今でも疑心暗鬼の人はいますけど、私は5万円で普通に楽しく暮らしています。そういう事実を多くの人に知ってもらえたことが嬉しいですね。
年金の少ない人がメディアに取り上げられることって、これまでほとんどなかったんです。「少ない年金で頑張っています」という記事を見ても、年金月15万円とかそういう感じで、それ以下の人は存在しないがごとくだったんですよね。
これは年金に限ったことではなくて、世の中には少ない収入で暮らしている人もいっぱいいるのに、そういう人は世間から無視されているような気がしていました。
だけど最近は、年金6万円とか7万円とか、そういう人も雑誌に出るようになってきました。それってやっぱり、いいことだと思うんですよ。雑誌に出るからいいというのではなくて、お金が少ないっていうのは、なんていうのかな…いじけるんですよね。
私もそうでしたけど、少ない年金で暮らしている多くの方が「自分はダメだ」と自らを貶めたり、気力をなくしているといいます。若い人でも「収入が少ないから自分は価値がない」と自暴自棄になってしまったり、極端にいえば、それが原因で犯罪に走ってしまったりしますよね。
私もそうでしたけど、少ない年金で暮らしている多くの方が「自分はダメだ」と自らを貶めたり、気力をなくしているといいます。若い人でも「収入が少ないから自分は価値がない」と自暴自棄になってしまったり、極端にいえば、それが原因で犯罪に走ってしまったりしますよね。
今の世の中って基本的にお金で人の価値を探るから、収入が少ない人は自分を卑下しがちですけど、人の価値って、お金のあるなしで決まるわけじゃないじゃないですか。だから「そんなことないよ」というのが、私の一番言いたいことなんですね。
人と比べたり、可哀想だと思われたくないとか、そういう風に考えるから「自分はダメ人間」みたいに思ってしまったりしますが、いじけなければ、ほとんどの人は普通に暮らしていけます。
だから私は「お金が少なくても大丈夫なんだよ。ちゃんと生活できるよ」と伝えていきたいですし、そういうことを言ってくれる人が増えてきたことが嬉しいですね。
――紫苑さんの暮らしは、本当に楽しそうですよね。
節約生活を始めたおかげですね。コロナ禍になってから、安くて、美味しくて、簡単で、健康に良い食事をしようと思って、毎日そればかり考えていたから、不安がなくなったし、身体もすごい健康になりました。人にも会わないから、他人と比較したりもしないでしょう?
お菓子もやめたから、その分ちょっといいものを食べよう、みたいなことも覚えて生活にメリハリがつきました。いわしのオイルサーディンなんて、たまに食べるとご馳走じゃないですか。それだって、40円でできますからね(笑)。
あとはやっぱり、ファッションですね。お金がなくてもおしゃれにしていると、あんまり悲壮感がないんですよ。私も若い頃は浪費していたので、その頃に買った服を百均で買った布でリメイクしているだけなんですけど、一応、気を使ってます感というか。
――とってもおしゃれです!
ブログに載せるから、そう見せているだけで、普段は寝巻きみたいなの着てるんですけどね(笑)。
――「今が一番幸せ」と思えるのは、どうしてですか?
身体が元気ってことが一番ですね。きちんと生活していると、本当に元気が出るんです。それは健康の力なのかよくわからないですけど、すごいエネルギーが出ます。エネルギーが出るので、筋トレやろうとか、スポーツやろうとか思うようになって筋肉もついてきました。それが嬉しいですね。
ブログを書くのも張り合いになっています。私は「成長ツール」と呼んでいて、別にアクセス数を上げようとか、…もちろん上がったら嬉しいんですけど、アクセス数を上げようとすると、他の人と同じような内容になってしまうでしょう?
だから、そんなことはまず考えないで、自分が書きたいことを書くのが一番大事だと思っています。最初は友だちが1人アクセスしてくれるぐらいで誰も見ていなかったんですけど、だんだん500人になり、700人になり、1000人になって…、1000人見てくれるのってすごくないですか?
――すごいです。
もちろん10万人とか、そういう人もたくさんいますけど、少ないからこそ逆にマジ見してくれている方もいると思いますし、逆に張り合いあります。私は朝6時半くらいに起きて、用事は午前中に済ませてしまって、午後はブログを書いたり、服のリメイクをしたりしています。毎日、「今度は何を書こうかな」とか「どんな服を作ろうかな」と考えるのも楽しいですよ。
コロナになってからは友だちと会えなくなりましたが、最近また会うようになってきました。そういうときだけは節約を気にしないでごはんを食べたりしていますが、向こうが気にして「スイーツ半分ずつにする?」って言われたりするんですよ(笑)。
これはブログで顔を出しているマイナス面かなと思いますが、顔も知らない、名前も知らない、現実では知り合うこともない方々からの励ましやコメントも、本当に日々の励みになっていますね。
――シニアになっても幸せに生きていくために、若い世代へのアドバイスをいただけますか?
大事なポイントは3つあると思います。まずは、生活スキルですね。これが一番大事です。
私はもともと料理も掃除も洗濯も好きではなかったのですが、子どもがいたから最低限のことはできるようになっていたのが大きかったです。特に大事なのは、料理スキルですね。これさえできれば、どんどん元気になっていきますから、他のこともできるようになります。
前にテレビで「道の駅」の駐車場に車を停めて、そこで暮らしている人たちのドキュメンタリーを見たことがあって。みなさん私より年金が多くて10万円とか13万円とかもらっていたのですが、朝昼晩の食事を「道の駅」で買っているから、1ヶ月の食費が7万円もかかっていたんですね。
そういう人たちも、料理スキルさえあれば、自炊して食費を減らしてアパートを借りて暮らすことができると思うんですよ。男の人にとっては、料理スキルは特に大事だと思います。
料理スキルといっても、特別上手になる必要もないし、料理本とかの献立通りに作る必要もなくて、自分さえ美味しいと思えれば、それでいいんですよ。よく「大さじ何杯ですか?」とか「調味料の分量は?」と聞かれるんですけど、私だっていつも適当ですから(笑)。
――とにかく自炊できることが大事なのですね。
もう1つは、ちょっとした工夫とか、アイデアを考えるのを楽しむこと。私が料理を好きになったのも、せっかく食べるなら美味しいほうがいいじゃないですか。だから安くて美味しいものを楽しく食べようと考えて、いろいろな工夫をするようになったからなんです。
節約にしても、「これもいらない」「あれもいらない」とゲーム感覚で減らしていきました。そういう風に考えれば、節約も楽しくなってくるじゃないですか。「節約はつらい」と思っていましたが、要はものを買わないだけなので、やってみると意外と簡単ですよ(笑)。
そういう発想の転換みたいなことも大事ですね。どんな仕事でも工夫やアイデアが求められたりしますよね。私はフリーランスで働いてきたので、特にアイデア勝負だったりします。そうやって仕事で身につけた考える力も、今の自分の強みになっているような気がしますね。
――仕事で身につけた発想力や行動力を生活に活かすわけですね。
あと1つは、ほかの人と比べないこと、見栄を張らないこと。これもすごく大事だと思います。不安や悩みって、誰かと比較するから生まれることがほとんどだと思うんですよ。「ほかの人より収入が少ない、どうしよう」とか「自分は他人より劣っているのではないか」とか。
私たちの世代は、「競争」と「平均」、このことだけを気にして生きてきました。だから人に会うと、引け目を感じないようにしようとか、できれば上をとって優位に立ちたいとか、そういうことばかり考えてきたので、それはもういやだ、と思ったんです。
それって世間の価値観に踊らされてきたってことじゃないですか。他人と比較するから、誰かに負けて悔しいとか、そのために泣いたりする。悲しいとか悔しいとか、そういうネガティブな感情って、ほとんどが「競争」と「平均」から来ていると思うんですね。
それは生きている限りなくせないよ、という人もいますけど、私はやっぱり楽なほうがいいから、そういう意識を捨てて、自分の生活と自分のやりたいことだけに集中するようにしました。
もちろん、これはあくまでも理想論ですよ。だけど理想がないと何事も進まないので、できるだけやめようと思ったら、生きるのが楽になりました。
――他人と比較したり、見栄を張るのをやめると、幸せになれる。
そうそう、自分をよく見せようとしたりね。まったくないこともないですよ、私も。「なるべく若く見せたいわ」と思ったりしますし(笑)。
だから、まったくなくなるわけではないけれど、できるだけやめるようにしています。「競争」や「平均」を気にしないようにしたら、本音で話せるようになって、人間関係も楽になりました。
見栄をはって生きていると、何気にマウンティングしてくる人もいるじゃないですか。こちらがそういう意識を見せなければ、お互いにそういうことをしなくても済むようになるんですよ。
見栄や体面を気にしなくなると、最初はバカにされたり、低めに見られたりすることもあるかもしれませんが、みんながみんな、豊かで満足で幸せな生活を送っているわけじゃないですよね。
仕事がうまくいかないとか、旦那がどうしたとか、子どもがどうしたとか、家庭内暴力があったりとか、離婚したりとか、みんなそれぞれにいろんな悩みを持っています。本当にそうなんです。
誰もがみんな100%満足できる暮らしを送っているわけではないですから、真面目にきちんと話を聞けば「じゃあどうしようか?」みたいな話になって、お互いがお互いを頼りにするようになります。
シニアになっても、本音で話せる友だちはすごく大事ですから、若いうちからそういう人間関係を築いていけるといいですよね。
――今後の夢や目標は、どんなことですか?
たとえ収入が少なくても、自分を卑下したり恥ずかしいと思ったりしないで、きちんと暮らしていけば、むしろ楽しく、少なくても穏やかに暮らしていけることをこれからも伝えていくことですね。
少しずつでも節約体質や生活スキルや身につけていければ、一生の財産になるはずです。投資は失敗すると大変ですけど、節約したり、料理ができるようになって損することはないでしょう?
たとえば、15万円の収入の人が生活費を8万円に抑えられれば、毎月7万円は貯金できます。それを10年以上続ければ、1000万円の貯金ができて安心して暮らせるようになったりしますよね。
これからも少ない年金でも安心して暮らせるノウハウや自分なりの生活スキルをお伝えして、収入が少なくても、ちゃんと暮らしていけることを発信し続けていきたいです。
――今後のご活躍も楽しみにしています。本日はありがとうございました!
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この記事を編集した人
タニタ・シュンタロウ
求人メディアの編集者を経て、フリーランスとして活動中。著書に『スローワーク、はじめました。』(主婦と生活社)など。