生活・趣味

【温泉の魅力】温泉はやる気の源だ!箱根湯本温泉、商店街の活気にまなぶ

2019.09.18

やる気を出すためにはリフレッシュが大切。そうは言っても、幼い子どもを持つ社会人のみなさんにとって、息抜きできる機会は非常に少ないかもしれません。
そんなあなたに温泉のすすめ!
大人も子どもも関係なく楽しめる場所、それが温泉です。
さまざまな視点から、やる気が自然と湧き出してくるような全国の温泉地を紹介します。
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やる気の出し方は人それぞれだと思います。遊びに出かけたりおしゃれをしたりすることでやる気を出すという人もいれば、読書をしたり部屋の片付けをしたりすることでやる気を出すという人もいるでしょう。

筆者はこの温泉コラムを書くにあたって、「やる気の出し方は人それぞれなのだから、できるだけいろいろな視点から温泉を書きたい」と考えました。 「くつろぐ」「かんじる」「みつける」…。温泉の楽しみ方もまた、温泉によってそれぞれ。きっと、あなたにあった温泉地が全国のどこかにあるはずです。

さて、第1回目のテーマは「まなぶ」です。 やる気が出ないときは、がんばっている人たちにやる気の出し方を教えてもらうのも良いでしょう。

筆者は今まで多くの温泉地を訪れてきましたが、一段と活気あふれる温泉地として記憶に残った温泉があります。それは、新宿駅から小田急ロマンスカーで約90分の場所にある箱根湯本温泉です。

箱根温泉まではロマンスカーで

この温泉の駅前商店街は、店員もお客さんもみんながニコニコ。「いらっしゃいませ~。おいしいですよ!」の声が響き渡ります。

なぜこの商店街の人々は、こんなにも「やる気」に満ちあふれているのでしょうか。

平日にもかかわらず多くの人が

小田原の名物・梅干しを販売する昭和20年創業の「村上二郎商店」。この老舗の会長である村上高嶺さんは、箱根湯本駅前商店街の会長をおよそ20年間務められています。

やさしい笑顔が印象的な村上会長に、箱根湯本温泉の活気の秘密をうかがうことができました。

インタビューに答える村上会長

単刀直入にうかがいます。箱根湯本温泉の商店街は、どうしてこんなに活気があるのでしょうか?

それは、人のレベルが高いからだよ。

人のレベル?!それは具体的にどういったものなのでしょうか?

それぞれの商店に行ってみればわかると思うんだけど、どこのお店も同じものを売ってないんだよ。それぞれの店がオリジナルで、それぞれの物を売っている。これって、箱根湯本商店街ならではのことなんだ。だから、熱海や湯河原の旅行の帰りにわざわざここによって、お土産だけを買って帰る人もいる。“名店街”って言われることもあるよ。

確かに他の温泉地では、どこのお土産屋さんに行っても同じような商品を見かけることが多いですね。箱根湯本の商店街がそうでない理由は、人のレベルが高いからなのですか?

うんうん。みんながどうやったら商店街のためになるのかを考え、切磋琢磨しているからこそなんだ。

自分の店だけではなく他の人のことや商店街のことを考えられる人が、レベルが高い人の正体なのですね。

あとは学びを止めない人。僕なんかもそうなんだけど、一度東京でサラリーマンをして、辞めて帰ってきたっていう人がここの街を支えている。一度、外の世界に出て学ぶことが大事だよ。学生だろうと大人だろうと、誰だって学び続けることはできる。学びというのは、単に学歴だけではない。自分の専門の分野をつきつめることなんだ。

自分のレベルアップのためには勉強がかかせないと。

そのとおり。活気とかやる気っていうのは、後からいくらでもついてくるものだからね。やる気が出ないときでも、学びを止めるのだけはだめなんだよ。

続けてきたことを意味もなく止めてしまうことは、もったいないことなのですね。やる気は後からきっと出るのだと考えると、なんだかそれだけでがんばれる気がしてきます。

村上二郎商店は大人気

村上会長のお話は芯が通っていました。

それは、自分や他人をやる気にするためには、まず「自分のレベルアップに努める」ということ。活気のある街は、そんな人たちの集まりでできているということでした。

箱根土産は種類も豊富

また、あるお土産物屋の店員さんは、やる気の秘訣は「満足したお客さんの顔を見ること」だと教えてくれました。人の笑顔こそ、やる気の源なのです。

箱根湯本温泉はもちろん、お湯も格別です。

なかでも筆者のお気に入りは「天山湯治郷」。塩素剤を使わない徹底した衛生管理で自家源泉かけ流しを提供しており、食を含む安らぎ空間はまさに至高。箱根湯本温泉を訪れた際は、駅前商店街とともにぜひ足を運んでみてくださいね。


【所在地】神奈川県足柄下郡

【成分】アルカリ性単純温泉、ナトリウム-塩化物泉など

【pH/温度】8.0~9.3/36~67℃

【照会先】 箱根湯本観光協会


今回の「やる気の源泉」まとめ

① レベルの高いところにやる気は湧く、自らのレベルアップに努める
② 他者のことを思いやる気持ちを持つ
③ 人はいつでも学びが大事、常に学び続ける
④ 笑顔は人々をやる気にさせる

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この記事を書いた人

勝部晃多(かつべ・こうた)

やる気ラボの娯楽記事担当。23歳。ハウストラブルコラムやIT関連のニュースライターを経、2019年8月より現職。趣味はプロ野球・競馬観戦や温泉旅行、読書等と幅広いが、爺臭いといわれるのを気にしているらしい。性格は柴犬のように頑固で、好きな物事に対する嗅覚と執念は異常とも評されている。

 
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