やる気レポート

6割の保護者、がんばる子どもにご褒美をあげている。10万円のご褒美を用意する家庭も<株式会社ベーシック調べ>

2019.02.13

【今回のポイント】
 保護者を悩ませる「ご褒美」という難題。実際のところ、保護者は子どもにご褒美を渡しているのか、いないのか。 株式会社ベーシック(本社東京・千代田区) が「成績アップのご褒美」に関する意識調査を実施しました。そこで明らかになったのは、「6割の保護者が、いい結果を出した子どもにご褒美を渡している」ということ。ご褒美の渡し方や金額にも家庭ごとの個性が見られました。

情報提供:PR TIMES



ご褒美――という難題。

 子どもを勉強させたい、机に向かわせたい。そう願っている保護者にとって悩みのタネとなりがちなのが、「がんばって勉強した子どもに、ご褒美をあげてもいいのかどうか」ということかと思います。

 教育専門誌や、ネットを見渡してみると、多種多様な声が聞かれます。試しにgoogleで「ご褒美をあげていいのか悪いのか」と検索してみたところ、賛否両論がかなり分かれていました。「ご褒美をあげてはいけない理由」を列挙しているページもありますし、「子どもにあたえてイイご褒美とダメなご褒美」を比較検討しているようなページもあります。専門家がデータから説明しているものもありますし、主婦の方が実体験からリアルなお話をしているものもあります。やる気ラボでも、子どもを「ご褒美」などでやる気にさせる――心理学の世界でいう「外発的動機づけ」について、専門家の解説を紹介しています。

(関連/どんなやる気を育てたい?:香川大学 岡田 涼 准教授

 

ご褒美ナシでがんばってくれるなら、それに越したことはないけれど。

 ご褒美はどうしても、それで「子どもを釣り上げる」といったようなマイナスのイメージがつきまといがちです。そのため、なんとなく「後ろめたい」という感情を持たれる保護者の方が多いのではないでしょうか。

 子どもたちにとっても「ご褒美」はなかなか学びのモチベーションにはつながりにくいようです。ベネッセ教育総合研究所が2014年に実施した「小中学生の学びに関する実態調査」によると、小中学生が勉強する理由(学習動機づけ)は、「小学生/中学生のうちは勉強しないといけないと思うから」「将来安定した仕事につきたいから」「将来いい高校や大学に入りたいから」といった比率が高く、逆に「成績がよいと、ご褒美をもらえるから」と回答した割合はほかのどの項目よりも低い、最下位でした。

 その意味では、「ご褒美」は少なくとも子どもの動機づけの主軸にまではなりえない、と考えられそうです。

 一方、子どもを持つ保護者のみなさまはこうも思うのではないでしょうか。「そんなこと言ったって、ご褒美でも用意しないと、うちの子はなかなか勉強しない気がするし・・・・・・」「よそのご家庭では、ご褒美がなくても子どもって勉強するものなの?」

 

実際のところ、どうなのでしょう?

 保護者のみなさまは我が子に「ご褒美」をどれだけ与えているのでしょうか? あるいは、与えていないのでしょうか? これについて、家庭教師比較メディア「家庭教師・比較くらべ〜る」を運営する株式会社ベーシック(本社東京・千代田区)が1月9日に発表した「成績アップのご褒美」に関する意識調査が、かなり興味深い結果を出しています。

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年12月13日~12月22日
調査対象地域:全国
対象者:小学生〜高校生のお子様を持つ「家庭教師・比較くらべ〜る」会員 323名

 

保護者の6割「あげるでしょ、ご褒美」

 同調査の対象者全員に、「子どもの成績が上がったらご褒美をあげるかどうか」を尋ねたところ、64.4%が「あげる」と回答しました。

 どんなタイミングでご褒美を与えているかというと、定期テストの順位が上がった、模試の結果が良かった、志望校に合格したといったものが多いようです。

 そこで注目したいのが、事前にご褒美をあげると約束しているのかどうかということでしょう。いわゆるサプライズ的なものではなく、事前に予告しているという行いは、子どもに「ご褒美でやる気を出して欲しい」という保護者の願いのあらわれと考えられます。

 ご褒美をあげると回答した人のうち75.1%が、「定期テストで○位以上だったら△△を買ってあげる」というような約束をすると回答していました。その理由としては、「ご褒美が勉強のモチベーションを上げるきっかけになると思うため」(78.9%)が圧倒的大多数。それから、「子どもの勉強を応援している姿勢を示すため」(11.4%)「親子のコミュニケーションの機会を増やすため」(8.2%)が続きました。

 もっとも、この結果は“約25%の保護者はサプライズ的なご褒美の渡し方をしている”とも言い換えられます。その理由としては、「ご褒美目的に勉強することは本質ではないと思うため」「ご褒美をもらえなくてもいいと諦めの材料になりうるため」などが挙がっています。あくまで、ご褒美を“結果が出たときのねぎらい”と位置づけている様子でした。

 

ごほうび、いくら出していますか?

 こうなると俄然、気になってくるのが金額です。

 子どものご褒美にかける金額としては「5,000円未満」(48.0%)が最も多く、次に「5,000円以上〜10,000円未満」(31.1%)、「10,000円以上〜30,000円未満」(13.8%)と続く結果になりました。なかには「100,000円以上」(2.4%)という回答も!

 あげているものとしては、「ゲーム」(20.0%)が1位。ほかにも「現金(お小遣い)」(11.0%)、「スマートフォン」(8.1%)が上位となりました。加えて、外食や旅行、テーマパークへのお出かけなどの家族で楽しめる体験や、スポーツ用品や文房具、自転車など学校生活で使えるものをご褒美にしている人も。

 高額なものは、難関校への合格など、人生の節目になるようなここぞという場面で検討する保護者の方が多く、「海外留学」や「100,000円以上のお小遣い」といった回答が見られたそうです。

 

ご褒美の渡し方に、家庭ごとの個性が。

 今回の調査結果からは、実に多くの保護者が「子どもへのご褒美」を実践しているということが分かりました。また、ご褒美の渡し方についても「あくまでがんばりへのねぎらいとして与える」「ここぞというタイミングでドカンと渡す」など、各家庭によってさまざまな特徴が見られました。

 そのぶん、やはりご褒美の渡し方は、多くの方が悩まれるトピックスなのではないかと考えられます。やる気ラボとしても、子どもの動機づけに関する保護者の関わり方については、引きつづき重要なテーマとして追いかけていきたいと思います。

 

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