やる気パーソン

世界画家旅人ZiN「やる気さえあれば、世界にだって飛び出せる」

2019.02.6

アイキャッチ…描くことに没頭する世界画家旅人の姿

英語を話せないながらも「画家になりたい」という強い思いでオーストラリアへ飛び出し、世界各国での絵の収入だけで45カ国以上を渡り歩いた“世界画家旅人”のZiN(ジン)さん。
現在は沖縄に拠点を置きながら、国内での個展、ギャラリーの立ち上げ、ハワイでのライブペイントなど、精力的に活動しています。
その半生や、モチベーションの原動力をまとめました!

✔こんなお話です
・「絶対、海外で画家になる!」――夢があるからこそ、どんな回り道も歩いていけた。
・セルフプロデュースのスキルが、海外で生きていくカギになった。
・小さな「手前の目標」に向かって、全力で走ろう。失敗しても、やり直せばいい。こだわって思い悩むのではなく、思い切って楽しもう!

 
 
 
世界画家旅人Zinの写真

世界画家旅人
ZiN(ジン)

1985年、宮崎県生まれ。1歳から大阪で育つ。
18歳の時に画家になる事を決断するも、両親に反対され18歳から22歳まで自分で学費を貯め、ようやく22歳から大阪デザイナー専門学校に入学。
卒業後は1年間フリーのグラフィックデザイナーとして活動してから、本格的な画家活動を開始する。
25歳からオーストラリアに画家修行の旅に出発し、路上で絵を描いて稼ぐ第一人者となる。
その後はキャンパスと絵具道具を持ち運びながら、トータルで5年間世界45ヶ国以上を旅をして、旅する画家として活動。
2017年に結婚し同年10月に第一子誕生。
現在は沖縄に移住しビーチで毎日絵を描きながら、ゆったりとした生活をしている。
今後は沖縄にギャラリーを建設し、大阪、東京、NY、中国で個展活動をする予定。

▶WEBサイトはこちら

 
 
 

「絶対、海外で画家になる!」画家になろうと決めた瞬間

 

――画家になろうと思ったきっかけを教えてください。

子どものころから、深い眠りに入ると見たこともない世界を飛び回る夢をよく見ていたんです。そして、その世界をずっと誰かに見せたいと思っていました。

18歳になって、どうしたら伝えられるかなって考えた結果、「絵だ!」ってひらめいたんです。それで、画家になろうと思いました。



――どうして海外で画家活動をしたいと思ったのでしょうか?

昔から海外に憧れがあったんです。小学生のころ、家族と外食した時、隣の席で外国人と話している日本人を目にして「かっこいい!」と思って。

それと、絵を描くようになってから、「日本では絵で生活することは難しいだろうな」と感じるようになりました。そこで、漠然とですが、海外で勝負してみたいと思うようになったんです。



――海外に出るまでの道のりはどんなものでしたか?

「画家になろう」と決めた18歳をスタート地点として、まずは35歳までの人生プランを立てたんです。

そのプランでは、25歳くらいまでは日本で画力を上げる期間と決めていたので、美大か専門学校に行こうと思いました。ですが、親には画家になることを反対されてしまったので、最初に学校に行くためのお金を貯めることにしたんです。

親の反対だけでなく、お金を貯める過程でも、専門学校の学生の時もさまざまな壁に直面して、「画家として生きていけるんだろうか」と立ち止まったり不安になったりした時もありましたが、「画家になる」という強い思いと、「絶対に画家になれる」と自分を信じる気持ちがあったので、その都度プランを練り直して海外へ行く道をつなげられました。

「絶対に海外で画家になる」という最終目標にたどり着ければ、回り道でも方向転換しても、道はいくらでもあると思っていたんです。

結果、海外に出たのは最初のプラン通りに25歳の時でした。





はじめての海外「ホテルに泊まることすらできなかった」

 

――はじめての海外、最初は英語も全くできなかったとのことですが。

ホテルに泊まることすらできなかったんですよ(笑)

でも、英語が話せないことの不安はありませんでした。ワクワクの方が勝っていましたから。どうにかなるだろうという精神もあったので。

最初の8カ月はほとんど話せませんでした。シェアハウスに3カ月泊まって、少しずつ話せるようになりましたね。

シェアハウスでは、共有スペースで絵を描いていると、他の宿泊客が話しかけてくれるんです。「何描いてるの?」って。それをきっかけに英語を話すようになって、友達もどんどん増えていきました。同時に自分の絵もアピールしてファンが増えていったんです。

 
シェアハウスでの生活のワンシーン
 

――海外で活動したことで得られたことは何でしょうか?

ふたつあります。

ひとつめは、自分をプロデュースするスキルです。

アメリカやヨーロッパではアーティストをプロデュースする会社があり、売り出すビジネススタイルがありますが、日本にはいまのところそのような会社があまり存在しません。

なので、セルフプロデュース最先端のアメリカの知人に、自分をプロデュースする方法を教わりました。

もうひとつは、海外における絵に対する価値観ですね。

海外はパフォーマンスやサービスに対してチップを払うという文化が根付いています。だからチップを払うことに対してのハードルが低いんです。魅力的なパフォーマンスができれば、アーティストでも十分な収入を得られる可能性があります。その分、評価もシビアにされますけどね(苦笑)

その二つを海外で学んだことで、世界中にファンができ、セルフプロデュースのスキルを生かして、日本にいながらでも十分な収入を得られるようになりました。今は、毎日沖縄のビーチで好きな時間に絵を描くという自由な暮らしを手に入れています。

また、世界中に友達ができたことでさまざまな価値観や情報が集まるので、常に自分を高めることができるようになりました。



――どうやってモチベーションを保っていたのでしょうか?

次に何をやるか、計画を考えることです。

僕の場合は海外で画家になるという「最終目標」があって、その「最終目標」に向かうために達成するべき「手前の目標」を常に決めていました。

そして、その「手前の目標」に向けて走り続ける。

走り続けるうちに、「そのまた先のやるべきこと」が見えてくるんです。

それがモチベーションを保っていました。



――現在も精力的に活動されていますが、行動し続けるコツはあるのでしょうか?

常にやるべきことを考えて、事細かに決めていくことです。そして実行すること。

これは、日本に戻って絵画教室を立ち上げて気づいたんですが、僕の生徒さんで「これをしたら…」とか「失敗したらどうしよう」という思いから行動に移せなかったり、途中で挫折してしまう人がとても多かったんです。

人は「できない」と思ったら、脳が「できない」と思ってしまうし、「できない」行動をとってしまう。脳が思ったことは行動に出て、結果にも出ます。それはとてももったいない。

失敗してもそれはそれ。失敗するには必ず理由があるから、それを分析して、直せるなら正しくやり直せばいいし、どうしてもダメなら違う方向性でプランを練り直して試せばいいんです。

挫折する人は、失敗しても「こうでなきゃいけない」とひとつの道にこだわってしまい、立ち往生してしまいがち。そんなときはプライドを捨てて別の方法を探したらいいんです。

こだわって思い悩むのではなく、楽しんでやるのが大切なんです。



次世代への思い「自由な生き方ができる人を増やしたい」

 

――現在は絵画教室を立ち上げるなど、後進の育成に力を入れていますが、後進育成を始めたきっかけは何ですか?

日本に戻ってきたら、セルフプロデュースのやり方を間違っている人ばかりだと気づいてモヤモヤしたんです。だから、海外で学んだセルフプロデュースの方法を発信していこうと思いました。自分と同じ自由な生き方をできる人が増えて、友達が増えたら楽しいだろうなと思って。

僕がオーストラリアに渡った時は、路上パフォーマンスをする日本人はいなかったんですが、今では僕の生徒さん同士がオーストラリアで出会う、なんてこともあります。

また、将来的には絵画教室で僕と同じタッチの画家を育てて、沖縄かハワイで一緒にライブペイントをしたいなと思い描いています。

 
芸術作品のイメージ
 

――絵画教室の生徒さんのやる気を維持させるために、気をつけていることはありますか?

「ダメ」とは言わないようにしています。

もともと絵に対して「上手い」「下手」の概念を持っていないので、否定したり、他の生徒さんの作品と比べてダメ出ししたりはしません。

何かと比べるから「上手い」「下手」が生まれるんです。そうではなく、その生徒さんの絵だけを見て、成長したところをピックアップして徹底的にほめます。もっと成長できるところにはアドバイスとして言葉を添えるようにしています。

あとは、こまめに連絡を取ることです。これはとても大切にしていますね。



――ZiNさんも昨年お子さんが生まれたそうですが、画家に限らず、ZiNさんのようにグローバルに活躍できる人間に育てるために必要なことは何だと思いますか?

経験させることではないかと思います。

人間の行動は潜在意識の影響を強く受けると思っています。だから、潜在意識に「やればできる」という感覚が植えこまれる経験をさせることが大切なのではないかなと。

経験をすることで「やればできる」という「自信」がつくので、新しいことにも積極的に行動できるようになります。

大人になると、行動する前につい不安を感じたり将来のことを考えてしまい、行動につながらなくなってしまいがちです。

だからこそ、子どものころからさまざまなことを経験させ、「できる」という潜在意識を育てる環境を作ってあげることが大事ではないかと思うんです。

僕の海外の経験で言うと、やらなきゃ生きていけないという極限の状態を経験したことも、自信を育てました。だから「必死になる」「やらなきゃ」という気力も、行動し続ける後押しになっていたんです。



――最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。

僕の教室の生徒さんにもいつも言っていることですが、常に考えること、そして継続することが一番大事です。

立ち止まっても「次に何をするか」を考えることをやめず、決めたことを行動し続ければ夢は実現できます。頑張ってください。

 
 
 

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この記事を担当した人

やる気ラボ編集局

やる気の出し方や、誰かをその気にさせる方法について研究しています。 ネットとリアルのあちこちから情報を集めて発信。 「むずかしいことをおもしろく」がモットーです。 http://www.jibunryoku.org/

 
 
 

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