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働く人の“2019年の抱負”、1位は「貯金」2位は「読書」3位は「趣味」。若手社員の6割、上司・先輩に本を薦められたら「よく読む」「たまに読む」<楽天ブックス調べ>

2019.02.6

【今回のポイント】
・2019年の抱負、TOP3は「貯金」「読書」「趣味」。
・しかし、読めているのは「月1冊未満」が大半。
・若手の6割、上司・先輩に本を薦められたら「よく読む」「たまに読む」。良い本に出会う、きっかけになるかも?

情報提供:PR TIMES



2019年の抱負は「貯金」「読書」「趣味」。

 楽天株式会社(東京都世田谷区)が運営するオンライン書店「楽天ブックス」が、計700人のビジネスパーソンを対象に「上司と部下の読書事情に関する調査」を実施しました。内訳は、管理職400人、若手社員300人です。

 その結果によると、ビジネスパーソンの2019年の抱負は1位が「貯金をしたい」(48.3%)、2位が「読書をしたい」(32.1%)、3位が「趣味を増やしたい」でした。

 管理職、若手社員とも、2019年の抱負トップは「貯金をしたい」でしたが、管理職が39.3%だったのに対し、若手社員は60.3%。とても高い結果となりました。

 一方、「読書をしたい」との回答は、管理職、若手社員いずれも3割を超え、役職を問わず読書への意識は高いことがわかりました。

 

60.8%が「月に1冊未満しか読書をしていない」。

 2位の「読書をしたい」という“やる気”ですが、なかなか行動に移せていないビジネスパーソンは多いようです。2018年の年間読書量を尋ねたところ、全体の60.8%が月に1冊未満しか読書をしていないことが分かっています

 一方、月1冊以上本を読んでいる層を役職別にみると、管理職は41.6%で、若手社員の割合36.0%を5.6ポイント上回りました。

 そのためなのでしょうか、管理職からは「部下・後輩にもっと本を読んで欲しい」という声もあがっているようです。管理職を対象に、自分の部下や後輩にもっと本を読んでほしいと思うかを聞いたところ、60.0%が「そう思う」(「とてもそう思う」29.0%、「ややそう思う」31.0%)と回答しました。

 また、「そう思う」と回答した管理職に、実際に本を薦めたことがあるかを聞いたところ、半数以上(63.3%)が「ある」と回答しました。

 なお、管理職が本を薦めたいと思っているのは「今後成長が期待できる部下・後輩」(36.7%)、「仕事に対して意欲的な部下・後輩」(32.1%)だそうです。管理職に本を薦められた若手社員の方は、「自分は期待されているのだ」と思ってもいいかもしれません。

 

上司・先輩から勧められた本、若手の6割「よく読む」「たまに読む」。

 一方、同調査では上司や先輩から「本を薦められたことがある」と回答した若手社員に、実際に薦められた本を読んでいるかも聞いています。

 その結果によると、「読んでいる」と回答した人は58.1%(「よく読んでいる」15.6%、「たまに読んでいる」42.5%)です。6割近くが薦められた本を読んでいることがわかりました。

 では、どんな本を勧めているのでしょうか? 管理職が「新社会人へオススメしたい本」は、ビジネス書と歴史小説が挙げられました。

 自由回答形式にしたところさまざまな回答が寄せられたそうですが、複数人が薦めていたのは、『人を動かす』(デール・カーネギー)、『失敗の本質』(戸部 良一、寺本 義也、鎌田 伸一、杉之尾 孝生、村井 友秀、野中 郁次郎)、『7つの習慣』(スティーヴン・R.コヴィー)といった名著です。これらは時代を超えて読み継がれるビジネス書として、いまも確かな存在感を放っているようでした。

 このほかのジャンルだと、歴史小説が多く挙げられたそうです。『竜馬がゆく』(司馬 遼太郎)、『坂の上の雲』(司馬遼太郎)など、大きな決断を迫られたときの人間力が描かれている小説が人気、という結果に。楽天ブックスは「仕事のテクニックもさることながら、人間性を磨いていってほしいという管理職の思いが感じ取れる選書となりました」とコメントしています。

  

「読んでみたら、結構良かった」――上司の声をきっかけに、いい出会いがあるかも。

 相当の本好きでもないかぎり、読書の“やる気”を出すのは、容易ではないと思います。特に上記に挙げたような本は、多くの示唆を与えてくれるものではあるのですが、しっかり腰を据えて読まないとなかなか頭に入ってこないものも少なくありません。せっかく良さそうな本があっても、時間がなかったり、熱意が沸かなかったりして、なかなか手に取る機会がないというのもしばしばです。

 「上司・先輩に本を薦められた」というのは、ともすれば「面倒くさい」といったネガティブな印象をもって受け取られがちです。しかし、そうして読んでみた本が「けっこう面白かった」「もっとほかの本も読んでみたくなった」ということも、あるのではないでしょうか。その意味では、上司・先輩に本を薦められるというのは、内容の濃い一冊の本に取り組む“やる気”を出すためには、良いきっかけになるかもしれません。


■ 調査概要
・ 調査名: 上司と部下の読書事情に関する調査
・ 調査対象: ビジネスパーソン700人
(※管理職400人、入社5年目までの20代前半の若手社員300人)
・ 調査期間: 2019年1月7日~10日
・ 調査方法: インターネット調査(調査機関:MMD研究所

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